お遍路ブログ

2020年01月27日

2020年に納経所でいただけるものについて

皆様、明けましておめでとうございます。

今年2020年は、うるう年の年で、逆打ちをするとご利益が3倍になると言われます。
なぜご利益が3倍になると言われているかは、前回のブログに記載しましたので、ご興味がありましたら、ご参照下さい。

【なぜ『うるう年』に「逆打ち」で四国八十八ヶ所めぐりをするようになったのか】
https://www.junpai.co.jp/ohenro-blog/715/

さて、第3回目の今回は、今年四国八十八ヶ所の納経所でいただけるものについてのご説明をしていこうと思います。
基本的なものから期間限定なものまでありますので、四国八十八ヶ所めぐりをお越しになる皆様は是非ともチェックしてみて下さいね。

 

①納経(のうきょう)
納経帳

まずは基本中の基本、納経についてです。
納経とは、ご本尊さまとお大師さまにお経を奉納し、その証として納経所で御朱印をいただくことを指します。
しかし、納経とは昔、お寺に写経を納めた証に御朱印をいただくことを意味していたのです。
納経をいただく用品は、「納経軸(のうきょうじく)」、「納経帳(のうきょうちょう)」、「御朱印用白衣(ごしゅいんようはくい)」の3種類があります。
3種類すべてを納経する必要はありませんので、ご希望で納経をいただいて下さいね。
それぞれの意味と納経料金(御朱印料金)を以下にまとめましたので、ご参考になさって下さい。

【納経用品の意味と1ヵ寺当たりの納経料金】
納経用品意味1ヵ寺当たりの納経料金
納経軸お家の家宝500円
納経帳あの世への通行手形300円
御朱印用白衣あの世への晴れ着200円


納経軸は、上記の納経料金の他に表装をする必要がありますので、非常に高価となりますが、できあがると素晴らしい掛け軸になります。
納経をいただいてお家に飾ってみてはいかがでしょうか。

納経軸

②御影【白黒】(おみえ、おすがた)
御影(おみえ、おすがた)

御影とは、そのお寺に奉られているご本尊様が描かれており、ご本尊様の分身と言われております。
ご本尊様の分身であるということから、御影の数え方は、1枚、2枚・・・ではなく、1体、2体と数えるのです。
この御影は、「納経軸」または、「納経帳」に納経をいただくと無料でいただけます。
ただし、「御朱印用白衣」に納経をいただいても、御影はいただけませんので、その点はご注意下さいね。

 ●例:「納経軸」・「納経帳」・「御朱印用白衣」それぞれに納経をいただいた場合は、御影が2体いただけます。

また、「納経軸」・「納経帳」に納経をいただかなく、御影のみいただきたい場合は、1体100円でいただくことができます。
御影を納めることのできる御影帳(おみえちょう)があると便利ですね。

御影帳(おみえちょう)

 

 【配布期間】
 常に配布されております。

③彩色御影【カラー】(さいしょくおみえ)
彩色御影(さいしょくおみえ)

彩色御影は、『②御影(白黒)』のカラー版となります。
納経をいただいても彩色御影はいただけません。
彩色御影をいただきたい場合は、1体200円を納経所にお納めすることにより、いただくことができるのです。

 【配布期間】
 常に配布されております。

④御詠歌御影(ごえいかおみえ)
御詠歌御影(ごえいかおみえ)

御詠歌御影は、今年2020年は弘法大師様が醍醐天皇から『弘法大師』という名を贈られてから1100年を迎えることを記念して配布されており、各お寺の御詠歌が印字された御影です。
『②御影(白黒)』と同様に「納経軸」または、「納経帳」に納経をいただくと無料でいただけます。
また、「納経軸」・「納経帳」に納経をいただかなく、御詠歌御影のみいただきたい場合は、御影と同様に1体100円でいただくことができます。
ただ、この御詠歌御影は期間限定となっておりますので、いただきたい場合は、配布期間にご注意下さいね。

 【配布期間】
 2019年5月1日 ~ 2021年12月31日

⑤大師納経(たいしのうきょう)
大師納経(たいしのうきょう)

大師納経は、御詠歌御影と同様に、『弘法大師』という名を贈られてから1100年を迎えることを記念して今年から始まった弘法大師様の納経になります。
通常の納経は、そのお寺に奉られているご本尊様を墨書いただきますが、大師納経は、お大師様の揮毫が墨書されております。
大師納経については、通常の納経と同様に300円を納経料金としてお支払いすることによりいただくことができ、揮毫と御宝印が施されたお納経用紙をビニールに入れて配布されます。
また、すべてを集めて四国八十八ヶ所霊場会事務所にお送りすることにより、製本してご返送いただけます。
製本いただく際のご料金は、税込み・送料込みで3,500円とのことです。
詳しくは四国八十八ヶ所霊場会のホームページをご覧下さい。

【四国八十八ヶ所霊場会のホームページ】
http://www.88shikokuhenro.jp/news/%e8%b3%9c%e5%bc%98%e6%b3%95%e5%a4%a7%e5%b8%ab%e5%8f%b71100%e5%b9%b4%e8%a8%98%e5%bf%b5%e5%a4%a7%e5%b8%ab%e7%b4%8d%e7%b5%8c%e3%81%ae%e3%81%94%e6%a1%88%e5%86%85/

それぞれのお寺で墨書されるお大師さまの揮毫が違いますので、おもしろいですよね!

 【配布期間】
 2020年1月1日 ~ 


このように納経所でいただけるものは、いろいろあるのです。
期間限定のものや今年になってからいただけるようになったもの等もありますので、四国八十八ヶ所めぐりにお越しの際は、ご検討してみてはいかがでしょうか。
それでは、今回はこのへんで、ご一読有難うございました。

ページトップへ