かねてより四国お遍路に行ってみたいと思っていたが、家内の足が悪いのでなかなか実現に至らなかった。
そこで旅行社「旅ネット四国」に依頼して、「貸切タクシー遍路 四国八十八か所半周めぐり」をオーダーメイド(通常5~6日間で廻るところを8日間のゆったりプラン、前泊まで含めると8泊9日間)で作成していただき、実行に移した。
家内はリウマチ持ちで新型コロナワクチンの後遺症もあり、歩幅が小さくまた階段は一人では登れない。
旅行前にはどうなることかと思ったが、実行してみるとJR・飛行機・ホテル・道の駅などはほとんどエレベータや身障者用トイレが完備しており、健常者より少々時間がかかるだけで旅行自体には全く不自由は無かった。
また、旅行社が手配してくれた運転手さん(琴参タクシーの大和さん)は、短い石段や傾斜面では家内の腕を支えて歩いてくれたり、あらかじめお寺側に連絡して境内に近いところにタクシーを停めてくれたり最大限の配慮をしてくれた。
それでも、(前半の部)合計43カ寺のうち10カ寺余りは境内まで登ることが出来ず、そういう場合は下で待っていてもらい、私と運転手さんが代参した。
それにしても100段とか200段ともなると私自身、息も絶え絶えになる。
まさに、山のお寺は修験=修行の場であると実感した。
宿泊施設については、旅行社の配慮でなるべくエレベータ―の近くの部屋をとっていただき、また、夕食は食べきれない程のボリュームの料理が出て、内容も他のグループ客よりグレードが高く、大満足である。
しかしながら、十楽寺宿坊・神山温泉・ホテルサンオーシャン阿南・最御崎お遍路センター・三陽荘と毎日同じような和食が続くとさすがに飽きる。
クラウンパレス新阪急高知ホテルで「中華料理」、クレメント宇和島で「西洋料理」がでたときは嬉しかった。
旅行社には、和食はせいぜい連続2日までで、早い段階で中華料理・西洋料理などと組み合わせていただいたらもっと良かったかと思う。
運転手さんは先達の資格があり、すべての札所で私たちと一緒に読経していただき、お遍路初心者の私たちには大きな手助けになった。
また、面倒な納経所の手続きも全てしていただけるので身障者もどきの家内を抱える私にとっては非常に有り難い。
貸切なので他の誰にも気兼ねなく、途中旅程は詰められるところは詰めていただき、その結果、高知城・高知城歴史博物館・桂浜・宇和島城・琴弾公園(寛永通宝の砂絵が見れる)の五か所を観光することが出来た。
また、私たちは観光気分半分で、ほぼすべての札所の門前で運転手さんに記念写真を撮っていただいたが、他のバスツアーや乗り合いジャンボタクシーのお遍路さんたちは時間的にそのような余裕は無いようだった。
梅雨時期にもかかわらず、傘を差してのお参りは半日が2回ほどで、もともと私は「晴れ男」なのだが、「日頃の行いがいい」とみんなに褒められた。
家内もまた、後半のお遍路に行く気になっており、この秋実現したいと思っている。